今まで、クエン酸、重曹…と紹介してきました。
今回は、セスキ炭酸ソーダについて。
いってみよう!
セスキ炭酸ソーダって何?
重曹との違いは?
どんな使い方があるの?
お掃除場所は?
まとめ
セスキ炭酸ソーダって何?
弱アルカリ剤
重曹と炭酸ソーダの中間のような物質(アルカリの強さがほどほど)で洗浄力があるのに手荒れがしにくいため扱いやすい
重曹よりも水に溶けやすい
家庭用洗浄剤や入浴剤の成分としてよく配合されている
変質しにくく常温で長期保存もできる
温和なアルカリ剤で絹・羊毛・木綿等の洗浄液に用いられることも
強みは?
まずアルカリ剤の強みは「油脂をある程度乳化することができる」「タンパク質をある程度分解することができる」こと
どんな汚れに得意なの?
皮脂や垢など軽い汚れの洗濯やひどい油よごれの下処理
血液汚れ
台所のべたべた汚れ
取っ手やスイッチ、モノの手垢汚れ
弱みは?
本格的な汚れ落とし能力は石鹸などの界面活性剤にはかなわない
どんな汚れが苦手なの?
激しい泥汚れ(靴下やスポーツユニフォーム)
機械油や口紅などのがんこな汚れ
衣類のシミ(シミには漂白剤)
重曹との違いって?
重曹もアルカリ剤で無機化合物だよね?
一体どこに違いがあるの?
重曹のph値が8.4、セスキ炭酸ソーダのph値が9.8とセスキ炭酸ソーダの方がより高いアルカリ性を示します。
このため、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすくタンパク質や油汚れに対する洗浄力が重曹よりも上回ります。
一方で重曹は鍋の焦げ付きなどととる研磨作用がセスキ炭酸ソーダよりも強いです。
どんな使い方があるの?
まず使い方の注意点から。
アルカリはタンパク質を溶かすので手荒れに弱い人はゴム手袋をして作業すると安心
湿気を吸うと固まることがあるためふたのついた容器での保管が望ましい
水にとかす
水500㎖
セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯(濃度は汚れの程度に合わせて調整)
液を作り置きする場合は2~3か月以内を目安に使い切る
作り置きの液は直射日光や高温を避けて保存する
お掃除場所は?
ここに使って!
・換気扇
スプレーを吹きかけ汚れが浮いてきたらぼろ布でふき取る
汚れがひどいとき
スプレーをしてしばらく放置してふき取る
液をしみこませたペーパーでパックする
濃度を濃くする
拭いた後は水拭き
・ガスレンジ・クッキングヒーター
・お風呂の水垢
・ワイシャツの襟元汚れ
・ステンレスの曇りとり
取り外せるものならつけることもできる
ここには向かない!
たたみやカーペット
アルミ質
泥汚れ
おわりに
セスキ炭酸ソーダもたくさんの良いところを持っていますね。
ひとつひとつ覚えていきたいものです。